お知らせ

Amrita CrystalからAIONIAへ

いつも当店をご覧いただき、ありがとうございます。

しばらくのあいだ、パートナーに関する介護や各種手続き、
生活上のさまざまな事情が重なり、更新をお休みしていました。

今月から、少しずつ活動を再開します。

ストアの更新や新商品のご紹介に加え、
これまで温めてきた新しい取り組みも、順に形にしていく予定です。

そして再開にあたり、大切なお知らせがあります。

このたび、ブランド名を Amrita Crystal から AIONIA へ変更いたします。



Amritaという名前

「Amrita」は、インド哲学や神話に登場する、”不死”や”不滅なるもの”を表す言葉です。

私は幼い頃からインドの修道院と縁があり、

パートナーのブランドンも、35年以上にわたって世界各地、そしてインドで出家僧として暮らし、
人道支援に携わりながら、インド哲学や霊性について学んできました。

そのため、この名前は私たちにとって、単なるショップ名ではありませんでした。

旅を重ねた時間。
出会ってきた人々。
信じてきたもの。

Amritaという名前には、そうした記憶が重なっています。

変化のときを迎えて

けれど、この数年で私たちの人生は大きく変わりました。

ブランドンは若年性アルツハイマー病の診断をきっかけに、
長く信じ健診してきた宗教や組織との関係を見つめ直し、

団体が世界規模に大きくなり
徐々に変化していった霊性の師のあり方や
団体への疑問もあり、

僧侶としてではなく、一人の人間として生きる道を選びました。

それは、思っていた以上に過酷な道のりでした。

同時に私たちにとって、「自由に生きるとはどういうことなのか」を、
改めて考えざるを得ない経験でもありました。

その変化は、
私たちが世界を見る視点にも影響を与えています。

当店ではこれまで、
ヒマラヤ水晶をはじめとするインドの鉱物を数多く扱ってきました。

しかし、長年旅をしてきたインドも、
以前とは異なる姿へ急速に変わっています。

20年以上前、旅行代理店でビザを手配し、
何時間も乗り継ぎをへて、バスやタクシーにガタゴト揺られ、
クラクションの音と、人混み、動物、砂埃・・・
錆だらけの金属トランクにたくさん物を詰めて持って帰ってきた

そんな思い出がたくさんある、本当に『未開の地』であったインド。

かつてはたどり着けた人しか足を踏み入れることのないような
ヒマラヤの村や農村に残っていた暮らしも、
経済成長やインターネットの普及によって変化しました。


鉱物はすごい勢いで世界各地の市場へ流れ、
手仕事による工芸品は、作り手そのものが減り続けています。

変わっているのは、ものだけではありません。
そこで暮らす人々の価値観や暮らし方というのも急激な変化を遂げました

それは、インドだけに起きていることではありません。

大量生産と効率が優先される時代のなかで、
長い時間をかけて作られるものや、
何世代にもわたって受け継がれてきたものは、
世界各地で少しずつ姿を消しています。

アンティークや工芸品の多くは、
王侯貴族、宗教施設、地域共同体など、
その技術や文化を支える存在があったからこそ生まれ、継承されてきました。

社会の仕組みが変わり、支え手が失われれば、
技術や文化もまた存続が難しくなります。

歴史のなかには、例えばインドのような植民地であったから作られてきた物というのもたくさんあり、
搾取や支配と切り離せないものもあります。
過去を無条件に美化することはできませんが、さまざまな背景のもと、
現代とは全く違う生産過程があったことは確かです。

天然石やアンティークなど、その時代に生まれた技術や美意識、
手仕事の痕跡まで、すべてを単純に切り捨てることもできないと感じています。

細々と受け継がれてきたもの。
偶然、今まで残っていたもの。

そうしたものが、いま急速に失われています。

その変化を見続けるうちに、私たちの関心も自然と広がっていきました。
インドだけでなく、アジアやヨーロッパの建築、工芸、自然、鉱物、芸術へ。
今後は従来のコレクションよりも幅広くさまざまなルーツのものたちを紹介していこうと考えています



AIONIAという名前に込めたもの

新しいブランド名 AIONIA は、古代ギリシャ語の Aion(Αἰών) に由来しています。
Aionは、永遠、生命、あるいは始まりも終わりもない時間を表す言葉です。

日本語では、「悠久」という感覚が近いかもしれません。
鉱物は、わたしたち人間とはまったく異なる時間のなかで生まれます。

何万年、何百万年、ときには何億年もの歳月をかけて結晶し、
長い眠りを経て人の手へ渡ります。

アンティークもまた、誰かの日常のなかで使われ、
修理され、ときには持ち主を変えながら、今日まで残ってきました。

私たちが惹かれるのは、完成された美しさだけではありません。
そこに重なった時間と、時を経てなお、失われない純粋性です

美しいものを短く消費するのではなく、ともに時間を重ね、次の誰かへ受け渡していくこと。

AIONIAという名前には、その姿勢を込めています。




もう一つの新しい挑戦

お店の更新を休んでいた期間に、もう一つ、新しい取り組みも始まりました。

現在、ブランドンとともに一冊の本を執筆しています。

テーマは、

「人は、どうすれば自分の人生を生きられるのか。」

病気、信仰、自由、喪失、そして選択。

私たちが実際に経験してきたことを通して、自分の人生を選び直すということについて書いています。

完成までには、まだ少し時間がかかります。

日本語になるかはまだ未定ですが
いつか皆さまへお届けできる日を楽しみに、執筆を続けています。

あわせて、この内容を伝える英語版サイトの準備も進めています。


AIONIA Journalについて

これまでSNSやニュースレターでお伝えしてきたことも、

今後は 当サイトのブログ を中心に記録していきます。

旅先で出会った建築。
古い道具に残る手仕事の跡。
鉱物の結晶が成長した痕跡。
長く心に残っている本や映画、音楽。
聖地を歩き、自分自身を見つめ直すなかで考えたこと。

そうした日々のつれづれを残していきたいと思っています。


変化や喪失のなかでも、なお失われずにあるもの。

長い時間を経ても、人やものの中に残り続ける美しさ。

日常のなかで、ふと永遠を感じる瞬間。

AIONIAでは、そうしたものを一つずつ見つめ、記録していきたいと思います。

これからのAIONIAも、どうぞよろしくお願いいたします。








オーナーSera

アバター

AIONIA

ー永遠を宿すものたち。
Born of Eternity.
Shaped Light.
˚✧₊⁎・:.。:・゚
自然が何億年もの時をかけて育んだ鉱物。
歴史を重ね、受け継がれてきたアンティーク。
職人の手によって生み出されるジュエリーやアート。
AIONIAは、時間とともに育まれ、物語を宿した美しいものをご紹介するブランドです。
自然が生み出したもの。
人の手が受け継いできたもの。
そして、これから誰かの人生の中で、新たな時間を刻んでいくもの。
一つひとつの出会いが、時を超えて心に残る存在となりますように。

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